バレエ指揮者として数々の名舞台を支えているマエストロ・井田勝大先生に、実際の音源を聞きながら、そして時には音楽家による実演を交えながら、バレエ音楽の聴きどころについて教えていただく人気講座の第3回目。

テーマはチャイコフスキー『くるみ割り人形』です。

本講座の第1回目で取り上げた「白鳥の湖」をチャイコフスキーが書いたのは1875～1876年。

そして「くるみ割り人形」を書いたのは1891～1892年。

「その16年ほどの間に、チャイコフスキーの人生が変わり、音楽に対する考え方も変わり、オーケストラも進化した。だから『白鳥の湖』と『くるみ割り人形』は、音楽的にもまったく違う表情を見せている」

――と、井田先生は語ります。

あの旋律は、どんな物語を、どんな役柄を、どんな感情を語っているのか？

作曲家は、あの甘美な調べのなかに、自身の何を織り込んだのか？

〈バレエ音楽〉に耳を傾けることは、バレエをより深く楽しむための、あるいはバレエを“観る目”を養うための、大きな手がかりとなります。

またマエストロをはじめとする音楽家の方たちは、私たちが何気なく聞いているおなじみの旋律のなかに、私たちが気付きもしなかったようなドラマや感情や美しさを読み取っています。

そういった新鮮な驚きも、このレクチャーのなかで是非ともお愉しみください。

★日時★

11月30日（金）19：00～21：00　（開場　18：30）

★会場★

新宿村スタジオCENTRAL 310

★講師★

指揮者　井田勝大

（シアター オーケストラ トーキョー指揮者／エリザベト音楽大学講師）

★講義タイトル★

巨匠の確信と追求 ～チャイコフスキー《くるみ割り人形》